「ゆうき作♪」
何やら忙しく動き回るゆうちゃん。
冷蔵庫を頻繫に開け閉め。
何かを量ったり計ったり。
カチャカチャガチャガチャ。
今日は3Dプリンターではなくオーブン。
「何ば作りょっと?」
「クリスマスケーキ♪」
「ふ~ん」
前にシュークリームやチーズケーキは作ってたけど…
「できたよ~♪」
「ほ~~!!」
それなりに立派なクリスマスケーキが完成。
「生クリームが少し足らんかった」
「十分で充分ばい♪ しかし、材料費高かったやろ?」
「うん、今月のお小遣い無くなった! これ、おばあちゃんに1カット持って行ってね♪」
「おばあちゃんに? 電車で行って駅からタクシーで…の往復? 1カットいくらのケーキやねん?!」
愛はお金に代えられない。
「あ、崩れた! これパパの分ね♪」
愛は形じゃない。ってか?
追伸 「ゆうちゃん ありがと~♪ 大事に食べるね~♪」
「大事に♪なんて言ってないで生ものなのでお早めに~♪」