「インソール?」
吾輩はアシカである。
アシカである以上、魚は大の好物なのだが・・
「靴底が入ったから来ませんか~?」
馴染みの大将からの伝言である。
足の専門店、アンフィニ・ビーでは靴底の下にインソールを手作りで作成して入れることはあるのだが・・。
「らっしゃい!」
「あ、お電話ありがとうございます♪」
「有明海産の活きのいい“くつぞこ”が入ったんでね!」
有明海産?
「刺身、塩焼き、煮付けにしますね!」
靴底の刺身? 塩焼き? 煮付け?
「靴底って何ですか?」
「これッすよ♪」
「お~! 正に靴底~! ジャイアント馬場さんの靴底サイズですね!」
正式には“コウライアカシタビラメ”と言うらしい。
たぶん、「“シタビラメ”に似てるけど、これは何ですか?」
「こ~りゃ(これは)“赤舌鮃”ですよ!」で、“コウライアカシタビラメ”になったのであろう。
初めて食した“くつぞこ”の刺身。
「旨い!」
鮃と鰈の中間のような、適度な噛みごたえ、甘味、うまみ。
ついつい熱燗が進んでしまうのであった。
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